言葉が変われば人生が変わる

生きて行くためには知識・教養を含めた社会性を身につけることは大事だが、そのために自分を押し殺して生きている人達の何と多いことか？この世に生を受けたのは好き勝手でない自由に生きるために、比較競争でない共創するために生を授かったのではなかろうか？この世的なものは手に入るかも知れないが大生命にはふれてはいない。命のふれあい・分かち合いは所有することはできないのだから。

思考の大本には、絶えず不安、怖れがある。自分を形だと思いこんでいるからです。だからいつも形（お金、名誉、権力、地位、容姿）に執着している。無限の命には時間の属性はないのです。属性がないとき、あなたは見る人でありながら同時に見られる人でもある。そのとき、あなたの前に静なる扉が開かれるのです。

思考は常に矛盾、対立、葛藤を生じている。そこには真の安心、やすらぎは生じないのです。生み出されるものは、古きものを改良した形から違う形に変わっただけの思想、哲学、信念体系、政治体制にしか過ぎないのです。終止符を打つには、形を取り扱う人の意識、真体変容しかない。

記憶力を優位にすればする程、感性、目の前に美が在るのにそれに気づかずに息苦しく生きることになる。学ぶとは立身出世の道具でも知識を身につけるものでもない。 ありのままに事実を見ることと行うことがひとつとなった無限の行い、尽きることがない叡智の結晶なのです。

日々の生活、内奥に不安、怯えを抱えている人達程、高邁な理屈、理論で自分を守るようになる。自分は知っているから安心したつもりになっていルガ、真理は時間の枠組み、 外側にしかないにも関わらず。時間の外にのみ真智、普遍意識が働くのです。

思考は絶えず一体化を希求していますが、違うものが交わることは永遠にない。最初からひとつのものを違うものと分けている自我の陥穽に陥っているのです。自我は絶えず動き回り、意識を過去、未来と往き来し、決して「いま・ここ」にいることをさせない。あなたが時間の枠組みを超えたときにのみ、真福が訪れるのです。

氣幸において大切なことは精神が純真無垢であること。何かになろうとすることでもなく、何かを成すことでもなく、何かを手に入れることでもなく、思考のノイズが無くなり心がフルオープンになった状態。そのとき、あなたは何者でもなく何者でもある存在なのです。

希望と絶望は両極でもあります。その両極を含んで超えた世界、静寂がある。ビクビク、オドオドするのでもなく、ハラハラ、ドキドキするのでもなく、刺激、興奮を呼び起こす動因でない精神が自由であるとき、「ないがまま」が姿を現す。それは「いま・ここ」に在りながらズットあなたに見つけられるの待っていたのです。

人はただひとりであると言うことです。夢、理想、神を求めること自体が分離した意識.世俗の中にいながら如何なる思想、哲学、宗教にも染まらない、衣装をまとっていないことが天真に出逢う.

氣幸とはただただ見ることと行うことが一致した全的無行為。時間の中で生きるのではなく、見るもの見られるものがなくなる永遠の祈りでもある。祈りとは意乗りでり、働きと一体。それ故に日々の生活、起きること、食事を作る、食べる、掃除をする、仕事をする、寝るそのものが氣幸である。